【コラム】リシェス・オブリージュ…10年間で入れ替わった韓国10大富豪順位(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.06.23 12:04
#最近のこうした変化は示唆するところが大きい。ひとまず韓国経済を牛耳る財界に地殻変動が大きく起きているという点だ。10年余り前だけでも韓国最高の富豪の座は伝統産業を主力にする大企業のオーナー一家が中心だった。だが最近ではその座をITやバイオ産業に乗った新興富豪が速いスピードで奪っている。このため既存の大企業は新たな収益源を作り出さなければならない負担感で夜も眠れないほどだという。カカオやネイバーのケースのように、新興産業群でも永遠の勝者はいない。「Stay hungry,stay foolish.(ハングリーであれ。愚か者であれ)」というスティーブ・ジョブズの言葉のように、絶え間ない努力と悩みが切実なためだ。
また、最高の富豪に上がる周期がますます短くなっている。あっという間に最高の富豪に上がるがそれに劣らない速度で奈落に落ちたりもするという話だ。クーパンIncのキム・ボムソク議長は2010年に会社を創業してから11年で時価総額70兆ウォンを超える会社に引き上げた。今年彼の株式価値は7兆ウォンを超え韓国最高富豪7位に上がった。こうした流れはアマゾンのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)が富豪1位に上がっている米国も同じだ。