韓国の文在寅（ムン・ジェイン）大統領の国政遂行に対する肯定評価と否定評価がそれぞれ１％ポイント上昇した。

４日、世論調査機関「韓国ギャラップ」は今月１日から３日までの３日間、全国１８歳以上１００３人を対象に実施した大統領職務遂行評価を公開した。

調査によると、文大統領の職務遂行肯定評価は前回の調査より１％ポイント上昇した３８％となった。肯定評価主要層は光州（クァンジュ）・全羅（チョルラ）（６２％）、４０代・５０代（４５％）、与党「共に民主党」支持者（７６％）、進歩指向（６３％）などとなっている。

肯定評価（３８４人）の理由は「新型コロナウイルス感染症（新型肺炎）への対処」が３０％で最も高かった。続いて外交・国際関係（２１％）、最善を尽くす・熱心にしている（６％）、福祉拡大（５％）、全般的にうまくやっている（３％）の順となった。

否定評価も１％ポイント上昇した５３％となった。否定評価の主要層は大邱（テグ）・慶尚北道（キョンサンブクド）（６２％）・ソウル（６１％）、釜山（プサン）・蔚山（ウルサン）・慶尚南道（キョンサンナムド）（６０％）、１８～２９歳（５８％）、６０代以上（５６％）、野党「国民の力」支持者（８９％）、保守指向（７５％）などだ。

否定評価（５３２人）の理由として、不動産政策（３０％）が最も多く挙げられた。続いて経済・民生問題解決不足９％、新型コロナ対処不十分７％、人事問題・公正でない・ネロナムブル（自分がすればロマンス、他人がすれば不倫というダブルスタンダード）５％、独断的・一方的・偏向的・全般的不足４％、北朝鮮関係３％の順となった。

「肯定・否定どちらでもない」は３％、「分からない及び無回答」は５％だ。先週の調査よりそれぞれ１％ポイント下落した。

◆民主党支持率３１％…３％ポイント下落

政党支持率にも変化があった。共に民主党の支持率は３１％で、先週より３％ポイント下がった。国民の力は２７％で横ばいだった。

民主党の主要支持層は光州・全羅（６１％）、３０代・４０代（３８％）、５０代（３７％）、進歩指向（５８％）、大統領職務肯定評価者（６２％）などだ。

国民の力の主要支持層は大邱・慶尚北道（３６％）、６０代以上（３７％）、保守指向（５６％）、大統領職務否定評価者（４５％）などだ。

これら２政党の後には正義党（６％、１％ポイント↑）、国民の党（４％、１％ポイント↑）、開かれた民主党（２％、１％ポイント↓）、その他（１％）の順で並んだ。無党層は２９％となっている。

今回の調査標本誤差は±３．１％ポイント、９５％信頼水準。詳しい内容は中央選挙世論調査審議委員会ホームページおよび韓国ギャラップのホームページで確認することができる。