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クリストファー・アン被告「米国を離れれば北朝鮮に殺される」…LA法廷

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.27 11:10
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25日午前10時30分(現地時間)、米カリフォルニア州ロサンゼルスの連邦裁判所690号の法廷。2019年2月、スペイン・マドリードの北朝鮮大使館襲撃に加担したとされる韓国系米国人クリストファー・アン被告(41)が姿を現した。紺のスーツに青のネクタイを着用し、髪型は軍人のように端正だった。

この日、法廷ではアン被告をスペインに送還するかどうかを決定するための犯罪人引き渡し裁判の審理が行われた。スペイン政府はアン被告が自国内の外交公館に侵入した反北朝鮮団体「自由朝鮮」所属の容疑者7人のうちの1人だとし、米国側に身柄引き渡しを要請した。スペイン検察はアン被告を建造物侵入、不法監禁、脅迫、強盗、傷害、組織犯罪の6件の容疑で起訴した状態だ。

 
米連邦検察と弁護団はまず、スペイン司法当局が適用したこの6件の容疑をアン被告が犯したとみる相当な理由(probable cause)があるかをめぐり争った。検察はスペイン政府から受けた大使館内外の防犯カメラ映像と北朝鮮外交官および家族の証言、偽物の銃と手錠・テープ購買領収書などを提示し、引き渡しの必要性を主張した。

しかし弁護団は「犯罪は成立しない」と反論した。当時亡命しようとする北朝鮮外交官の要請を受けて大使館に入り、北朝鮮に残っている外交官の家族の安全のために「偽装拉致劇」をしたという。ところが、こうした内幕を知らなかった北朝鮮外交官夫人のチョ・ソンヒ氏が窓から飛び降りて大使館の外で助け求め、亡命作戦が失敗したということだ。

アン被告側は北朝鮮大使館職員の事後陳述も亡命失敗を隠すための偽りの証言だと主張した。スペイン捜査当局でチョ・ソンヒ氏が「侵入者が人を殺して子どもを食べる」と話したのを事例に挙げた。北朝鮮専門家のタフツ大学のイ・ソンユン教授は証人として出席し、「米国人が子どもを食べるという表現は、過去の北朝鮮の教科書によく書かれていた表現」とし「反逆は死刑にもなる重犯罪であるだけに、死を免れようと不安な気持ちから教条的な反応が出てきたのではないかと考える」と述べた。

もう一つの争点はアン被告に「人道主義的例外」を適用するかだ。弁護団はアン被告の身柄がスペインに引き渡されれば北朝鮮側に殺害される危険があるとし、引き渡すべきではないと主張した。

弁護団は「アン氏を送還すれば確実に北朝鮮から殺害される」とし「(スペインの)監獄で死んだというヘッドラインが世界のメディアを覆うだろう」と憂慮した。また「北朝鮮人の陳述に基づいた今回の犯罪人引き渡し要請はスペイン政府ではなく北朝鮮が操縦しているのと同じだ」とも述べた。

さらに「最悪のテロ支援国」に挙げられる北朝鮮という特殊状況を考慮して裁判所が判断すべきだと主張した。北朝鮮のアン被告暗殺の可能性は抽象的な主張でなく実在する脅威ということだ。アン被告は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の異母兄・金正男氏の長男・金漢率氏を救出するのに関与した前歴があり、さらに危険だという説明だった。

ジン・ロゼンブルース判事を説得するため金日成一家の家系図と北朝鮮政府の組織図まで取り出した。弁護団は「北朝鮮は長男が権力を継承する独裁国家」とし「本来なら金正男氏と彼の長男の金漢率氏が執権すべきだが、慣例を破って三男の金正恩が執権した」と紹介した。金正恩委員長が執権後に金正男氏を殺害し、金正男氏の長男・金漢率氏をマカオから救出したのがアン氏であるため、現在、北朝鮮政権の標的になっているということだ。特に北朝鮮偵察総局は金正恩委員長に直接報告して事件を操ることができるため危険な組織だと説明すると、ロゼンブルース判事は椅子を引いて傾聴する姿を見せた。

この日、法廷には北朝鮮で拘束されて死亡した米国大学生オットー・ワームビアさんの家族もアン被告側の証人として出席した。オットー・ワームビアさんの母シンディ・ワームビアさんは息子の事例を挙げながら「北朝鮮がクリストファー・アン氏を殺そうとすることを私は知っている」とし「北朝鮮は自国民も含めて誰であれ決心さえすれば殺すことができ、嘘に嘘を重ねる国」と主張した。

検察側はアン被告に対する殺害の危険について反論も同意もしなかった。ただ、米国とスペインの犯罪人引き渡し条約に基づきアン被告はスペインで裁判を受けるべきで、安全の問題は協議を通じて解決できると述べた。

検事は「米国の法に基づくと人道主義的な例外は裁判所でなく国務省が決定することになっている」と述べ、ブリンケン国務長官が最終的に決定することであり裁判所が判断することではないと主張した。しかしシンディ・ワームビアさんは「私の息子を帰国させてほしいと国務省に訴えたが、彼らは『問題はないはず』という言葉を繰り返した」とし「クリストファー・アン氏に同じことを話している」と憂慮した。

攻防の中で決定を下さなければならないロゼンブルース判事も人間的な悩みを隠さなかった。昼休みを含めて6時間ほど続いた審理で、ロゼンブルース判事は何度か「今回の事件はとても難しく大変だ」と吐露した。ロゼンブルース判事はアン被告を「米海兵隊員として服務した後、名誉ある除隊をし、刑事処罰の記録もない青年」と話した。にもかかわらず現行法はアン被告の引き渡し決定を出す方向に傾き、判断が容易ではないという考えを表したとみられる。

ロゼンブルース判事は検事と弁護士、そして裁判所が誠実に各自任務を果たしているとし、「正しいことができるよう努力する」と述べた。続いて「私にこの件を解決する能力があることを望む」とし「私の最善を尽くす」と述べた。

ロゼンブルース判事はこの日、6件の容疑のうち強盗、傷害、脅迫の3件の容疑については犯罪とみる相当な理由ががないと暫定的に判断した。アン被告が犯罪で「利益(profit)」を得ようとした状況はないという理由でだ。アン被告らは北朝鮮大使館からコンピューターとハードディスク、USB、携帯電話などを持ち出したが、米国に戻って連邦捜査局(FBI)にすべて提出した。ロゼンブルース判事は最終決定を出した後、双方に通知する予定だと、弁護団は明らかにした。

アン被告は審理を終えた後、取材陣に「真実と論理、常識を信じる」とし「裁判長が正しい決定を出すことを祈るが、どれほど難しいことかも理解している」と述べた。

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