グローバル・オンラインストリーミングサービス（ＯＴＴ）の「Ｎｅｔｆｌｉｘ（ネットフリックス）」が中国インターネットユーザーの攻撃を受けている。ドラマ広報過程で台湾の国旗と香港特別行政区の旗を表現したという理由からだ。

１９日（現地時間）、ＡＰ通信などによると、Ｎｅｔｆｌｉｘが配給するタイの人気ドラマ『Ｇｉｒｌ　ｆｒｏｍ　Ｎｏｗｈｅｒｅ（彼女の名前はナンノ）』のＳＮＳページをめぐり、中国インターネットユーザーが不満を露わにしている。

このドラマを広報するＳＮＳページで、視聴者に感謝のメッセージを伝える写真に台湾の国旗と香港特別行政区の旗があったという理由からだ。該当ページはドラマを見ることができる国の国旗と各国家の言語で「ありがとう」というメッセージを伝えた掲示物を掲載した。

これに対して中国インターネットユーザーは微博（ウェイボー、中国版ツイッター）などを通して該当のページには中国を分裂させる目的があると主張した。台湾は中国の一部で、合法的な中国政府は一つしかないという「一つの中国」に反するという趣旨だ。

結局、該当の掲示物は削除され、国旗などがないバージョンの写真が再び掲示された。しかし、相変らず中国インターネットユーザーは「一線を越えた、ドラマをボイコットするべき」と主張している。

これに関連し、Ｎｅｔｆｌｉｘ側は具体的な言及をしていない。ただしＡＰ通信は、該当のＳＮＳが同ドラマを製作してＮｅｔｆｌｉｘに提供したタイの会社によって運営されていると伝えた。

一方、グローバルファッションブランドのＨ＆Ｍは新疆・ウイグル自治区の人権弾圧疑惑が大きくなった後、該当地域で栽培された綿花は使わないと宣言し、中国内の不買運動の標的になった。また米国航空宇宙局（ＮＡＳＡ）はホームページで台湾を独立国家に分類すると、中国インターネットユーザーの反発を受けたことがある。