最近離婚を発表したマイクロソフト（ＭＳ）創業者のビル・ゲイツ氏（６５）が妻のメリンダ氏（５６）との結婚生活を「愛のない（ｌｏｖｅｌｅｓｓ）」関係だと周囲の人々に描写していたとニューヨーク・ポストが１２日（現地時間）に報じた。

ゲイツ氏は離婚を発表するはるか前からゴルフ仲間にメリンダ氏との結婚生活に困難があると吐露していたと同紙は伝えた。

ある消息筋はニューヨーク・ポストに「ビルはゴルフ場では近い友達に本音の話をした」としながら「愛情のない（ｌｏｖｅｌｅｓｓ）結婚だったし、終わってからすでに相当の時間が経っていて、別居生活をしていると話していた」と明らかにした。

ゲイツ氏は有名なゴルフマニアだ。メリンダ氏との結婚式も１９９４年ハワイ・ラナイ島マネレ・ベイ・ホテルのゴルフ場で行った。

離婚発表後、心の安定を求めている場所もゴルフ場だという。一部のメディアはゲイツ氏が離婚発表後、カリフォルニア州にある高級ゴルフ場でゴルフをしながら過ごしていると報じた。

ゲイツ夫婦は今月３日、ツイッターに掲載した共同声明を通じて離婚を伝えたが、理由については言葉を慎んだ。

２人の離婚原因をめぐって暴露性の報道が続く中で、ゲイツ氏がメリンダ氏と交際する前にソフトウェア企業家でありベンチャー投資家であるアン・ウィンブラッド氏と交際しており、結婚後も強い連帯関係を維持してきたとの報道も出てきた。

ゲイツ氏はウィンブラッド氏と１９８７年に別れ、その後マイクロソフトに入社してきたメリンダ氏と交際を始めたが、ウィンブラッド氏とは絶えず連絡をやりとりしてきたという。

ゲイツ氏はメリンダ氏と結婚する前にウィンブラッド氏に事前に許可を求めたと過去にタイム誌のインタビューで自ら言及していたこともある。結婚後も毎年春に一度、ノースカロライナにあるウィンブラッド氏の別荘で週末を過ごしてきたという証言もある。

メリンダ氏は敬虔なカトリック信者であるため離婚までの決心が容易でなかったと消息筋が伝えた。消息筋はメリンダ氏がバチカンから婚姻無効宣言を受けたいと思っていたようだと話した。

メリンダ氏は夫ゲイツ氏が未成年者を対象に性犯罪を繰り返していた大富豪のジェフリー・エプスタイン氏と親しいことが２０１９年にマスコミの報道で公開されると激怒し、その後離婚弁護士との相談に入ったとウォール・ストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）が報じた。

ニューヨーク・タイムズ（ＮＹＴ）によると、ゲイツ氏は２０１１年エプスタイン氏に初めて会った。その後、数回にわたりエプスタイン氏のマンハッタン邸宅で共に過ごし、夜遅くまで一緒にいることもあったとＮＹＴは伝えた。

ゲイツ氏は２０１３年にエプスタイン氏所有のプライベートジェットに乗ってフロリダに行ったことも確認された。エプスタイン氏のプライベートジェットは幼い少女を乗せて性搾取と性売買を仲介するために使われて「ロリータエクスプレス（Ｌｏｌｉｔａ　Ｅｘｐｒｅｓｓ）」とも呼ばれていたとＮＹＴが報じた。

このような事実が伝えられると、ゲイツ氏の報道官であるブリジット・アーノルド氏はゲイツ氏とエプスタイン氏は慈善事業について話をするために会ったと説明した。アーノルド氏は２０１９年、「ビル・ゲイツ氏はエプスタイン氏とのすべての出会いを後悔していて、そのようにしたことは判断ミスだと認めている」と明らかにした。

エプスタイン氏は２０１９年７月に未成年者性売買などの容疑で逮捕され、８月に収容されていた監獄で遺体のまま発見された。

検察は自殺と結論付けたが、エプスタイン氏側の弁護人は他殺だと主張している。エプスタイン氏が亡くなった日の夕方、同房者が転出していて目撃者がおらず、看守２人が眠っていたため３０分に一回ずつ行われるはずの点検がまともに行われておらず、監房前の監視カメラが故障していて映像が録画されていない点などすべてが疑わしいということだ。