【コラム】翻訳機が必要な親文陣営の言語=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.06 15:46
ソウル・釜山(プサン)市長補欠選挙は過去4年間に対する再評価だった。能力もない中でむやみにした約束(「不動産は自信がある」「所得主導成長は全般的に成功している」)、してはならないことを無理に強行したこと(尹錫悦検察総長の追放、選挙法の一方的強行)に対する冷たい審判だった。しかし1カ月も経たないうちに選挙の惨敗は埋められている。任期1年を残した文在寅(ムン・ジェイン)大統領は依然として疾走する。方向を変えて速度を遅らせるのではなく、従来の政策方向を維持しながらアクセルを踏んでいる。
親文在寅陣営は選挙の敗北を「改革が不振だったため」ととぼけている。選挙の民心も「政策転換でなく補完要求が核心」と声を高める。その延長線上でコロナワクチン、検察人事、不動産、サムスンの李在鎔(イ・ジェヨン)副会長赦免など主要懸案に関連して社会の流れと反対方向に進んでいる。名分も失い、原則も消えている。いつのまにか自分の陣営の表情ばかりを意識する雰囲気になっている。発言を変えることもためらわない。もう彼らの言語は政治的翻訳機を使ってこそ解釈できる状況だ。