【時論】韓国副首相、なぜ「雪だるま式年金負債」を無視するのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.05 11:41
国家の蔵のカギを握る洪楠基(ホン・ナムギ)副首相兼企画財政部長官の言動は信頼できない。先月の政府の2020会計年度国家決算報告書発表後、洪副首相は「国家債務と国家負債に対する誤解と真実」と題した文をフェイスブックに載せた。洪副首相は「国の借金が1985兆ウォン(約193兆円)で初めてGDP(国内総生産)を超えたという報道は概念上の誤解によるものだ」と主張し、冗長に説明した。
「国の借金と呼ばれる国家債務は償還義務がある債務で2020年を基準に846兆ウォン(GDP比44.0%)であり、国家負債は発生主義に立脚して作成するため確定負債が717兆ウォン、非確定負債は1267兆ウォンだ。非確定負債の大部分は公務員年金など年金充当負債1044兆ウォンだ。年金充当負債は原則的に在職者(公務員・軍人)が納付する寄与金など年金保険料収入で充当するため、国が償還しなければいけない国家債務とは全く性格が異なる」。