【社説】ワクチン失敗の謝罪なく「希望拷問」する韓国政府
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2021.05.02 10:34
イスラエルのエーデルシュタイン保健相はこのほど中央日報取材チームとの現地インタビューで成功的なワクチン戦略経験を聞かせてくれた。それによると、イスラエルは新型コロナウイルス流行初期にすでにワクチン戦略を立てて速やかに動いた。リスクを分散するため複数の製薬会社と接触し、必要量を適時に確保するため契約日の保障を確実に受けた。特に各種変異に備え2022年分の量まであらかじめ確保し、「備えあれば憂いなし」の姿勢が際だって見えた。「ワクチン先導国」イスラエルの成功経験を見れば韓国政府が鏡とすべき部分はひとつやふたつではない。何より国民の命と安全を守るという国の基本責務に忠実だったと部分が光る。
これに対し文在寅(ムン・ジェイン)政権のワクチン戦略は初期防疫成果に安住してタイミングを逃し、昨年夏に製薬会社が手を差し出したが慢心して拒んだ。後になってうろたえてみたら価格は天井知らずに高騰し、確保した分量すら適正なタイミングで持ってくることができなかった。韓国の国民がいまワクチン供給不足の苦痛を味わっている理由だ。ワクチン戦略の総体的失敗だが、だれも国民の前に頭を下げて謝らない。無能さに続く無責任な態度だ。