【社説】「北核は脅威、断固として対処」バイデンの立場は明らか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.30 15:08
米国のジョー・バイデン大統領が28日(現地時間)、就任後初めての上下両院合同会議演説で「北核は米国と世界に深刻な脅威」としながら「同盟国と緊密に協力して外交と断固とした抑止(stern deterrence)で対処する」と話した。北朝鮮に対する従来の制裁を維持し、北朝鮮の核放棄を誘導し、外交的解決法を併行するという立場を明らかにしたのだ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領が27日、板門店(パンムンジョム)会談3年を迎えて出したメッセージとは明らかに対比される。文大統領は「(北朝鮮と)対話を再び始めるべき時間が近づいている。バイデン政府と協力して平和プロセスを進展させる道を探ろうと思う」と話した。文大統領とバイデン大統領は翌月下旬に初めての首脳会談で挨拶をすることになる。この重要な会談を控え、文大統領は北核・同盟からワクチンまで、あらゆる懸案で米国と衝突する発言をして懸念を強めている。
文大統領は26日、首席・補佐官会議で「ワクチン開発国の自国優先主義と買い占め」を批判した。ファイザー・モデルナ開発国の米国を指差し批判したのだ。この文大統領の発言から一日も経たないうちにホワイトハウスはアストラゼネカ(AZ)ワクチン2000万回分をインドに支援すると明らかにして青瓦台(チョンワデ、大統領府)の勢いをくじいた。さらに大きな問題は、文大統領のこのような発言が韓米首脳会談でワクチンを確保しようとする韓国政府の計画に負担になることはあっても役に立たない点だ。