文大統領の訪米に落ちる菅首相の影…ワクチン・北核・汚染水「難題山積」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.19 15:24
韓国と日本の対米外交はたびたび比較の対象になることがある。米国で新政権が誕生すれば首脳間の電話内容から会談の順序に至るまで国内世論は敏感に反応する。特に菅義偉首相が15~18日に米国を訪問してジョー・バイデン大統領と会談した後、日米同盟の強化やワクチン追加確保など所期の成果を達成し、約1カ月後に行われる予定の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の訪米の足取りがさらに重くなった。
◆菅首相、バイデン大統領との会談→ファイザー接触→ワクチン確保
日本政府は菅首相が米国訪問中にファイザーのアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)と電話会談を行い、ファイザーの新型コロナワクチンの追加供給を受けることにしたと明らかにした。具体的な分量や導入時期までは発表しなかったが、ワクチン接種の業務を取り仕切っている河野太郎行革担当相は18日、「9月末までに接種対象者全員分を確保できる」と説明した。ワクチンの需給と関連して、韓国内でも懸念が高まっている状況で、文大統領もバイデン大統領からワクチン協力の約束を取り付けるべきだという要求が高まる理由だ。米政府がファイザー・モデルナなどの民間企業をやみくもに圧迫するわけにはいかないが、日本の事例を見ると交渉力を発揮する余地があるのではないかという指摘も出ている。