韓経:「船がなくて稼ぐ機会失った」…韓国企業ら「悲鳴」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.26 08:39
韓国の機械企業A社は今年初めにニューヨークにある常連取引企業から来月初めまでに自動車ホイール部品を送ってほしいという注文を受けた。急いで輸出契約を結び10億ウォンの代金も先に受け取った。だが今月初めにフォワーディング(仲介物流)企業からコンテナを確保できなかったという連絡がきた。海上運賃は当初の4000ドルから1万ドルまで急騰した。これすらも今月末にでも釜山(プサン)港を出発できるという。A社関係者は「納期に間に合わせることができず契約が取り消され、バイヤーとの取引関係も切れることになった」と話した。
「貨物大乱」が数カ月にわたり続き韓国の輸出企業が船舶不足で輸出できないこれまでになかった危機に陥っている。最近欧米での新型コロナウイルスワクチンの接種拡大により世界的に需要が急増しており、「第2次貨物大乱」の兆しが本格化している。
25日の海運業界によると、代表的なコンテナ船運賃指数である上海輸出コンテナ運賃指数(SCFI)は23日に2979.76で過去最高を更新した。新型コロナウイルス流行の直撃弾を受けた昨年4月末の818から3倍以上に上がった。韓国の輸出企業が主に利用する米州航路と欧州航路の運賃が大きく上昇した。米東部海岸航路運賃は1FEU(40フィートコンテナ1個)当たり5687ドル、西部海岸運賃は4976ドルを記録した。両路線とも過去最高値だ。欧州運賃も4325ドルで前年同期の753ドルから6倍近く急騰した。原材料を積み出すばら積み船運賃指数であるバルチック運賃指数(BDI)も23日に2788で過去最高値を付けた。