足取り重くなった韓国与党圏の大統領候補たち…「1強体制」固めに入る李在明氏、「敗北責任論」の李洛淵氏(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.08 16:24
韓国では与党「共に民主党」の4月7日の再・補選の衝撃的惨敗で政権再創出に向けた次期競争構図にも変化が不可避となった。京畿道(キョンギド)の李在明(イ・ジェミョン)知事と民主党の李洛淵(イ・ナギョン)前代表の2人を中心に展開してきた競争様相は、当面は李在明氏の1強体制に転換する可能性が高い。李在明氏に比べて李洛淵氏が受けた傷のほうがはるかに大きいためだ。
これまで党内外では「今回の選挙は李洛淵の選挙」という言葉が出回っていた。常任選対委員長として選挙を陣頭指揮したからだけではない。李洛淵氏は故朴元淳(パク・ウォンスン)前ソウル市長と呉巨敦(オ・ゴドン)前釜山(プサン)市長のセクハラから始まった今回の補欠選挙の公薦を決めた。「民主党人物の重大な帰責事由による選挙には候補を出さない」という党憲の改正に踏み切った李洛淵氏の決定は当時は「政治的賭け」とみなされた。だが、これは結果的に名分と実利の両方を失う悪手になった。新年早々、前職大統領赦免論を提起して逆風を受けたときよりも大きな致命打になり得る。党内では「主な敗因に挙げられている無理な検察改革と不動産政策強行も李洛淵氏が決めたのではないか」という追加責任論が提起されるような雰囲気だ。