韓国外交部長官「米中、選択要求しない…日本、慰安婦合意精神守るべき」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.04.01 07:06
韓国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官は31日、米中間の覇権競争で韓国が外交的選択に直面しかねないとの懸念に対して「米国と中国はわれわれに(どちらか一方を)選択するよう要求したことはない」とし「米国と中国は選択の対象でない」と話した。鄭長官はこの日開かれた就任後初めての来信記者懇談会で「韓米同盟を基に韓中関係も調和しながら発展させていくことが韓国政府の立場」と明らかにした。韓国が米中の間の「戦略的曖昧性」を廃棄してポジショニングを明確にしなければならないという見解に正面から反論したといえる。
鄭長官のこのような発言は「韓日米間の中国けん制議論が行われている時点に、韓中外交長官会談のために中国を訪問するのは米国に誤った信号を発信するものではないかとの指摘がある」と質問され、これに答える過程から出た。鄭長官は来月3日、中国の王毅外交部長との会談のために訪中するが、偶然にもこの日(現地時間2日)には韓日米安保室長は米国ワシントンで安全保障協議を開く。米国が同盟強化による中国けん制に力を集約している状況で、鄭長官は米国を飛ばしたまま中国を先に訪問して外交長官会談に臨むということだ。「韓米同盟が韓国外交の根幹」という立場とは違い、鄭長官の行動は対中外交のほうに敏感に反応しているようにみえるという指摘もある。