【噴水台】ソウル市長
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.03.29 11:22
ソウル市長は小統領と呼ばれる。首都ソウルを率いるだけにソウル市長の政治的重量感は大統領に次ぐ。当選が確定した瞬間からソウル市長は大統領候補に分類される。権限も強大だ。ソウル市長は閣僚級の待遇を受ける唯一の広域自治体首長だ。最高政策審議機関である閣僚会議に参加する。閣僚会議規定第8条によると地方自治体首長のうち閣僚会議倍席者はソウル市長が唯一だ。ソウル市長が閣僚会議に参加できたのは10月維新直後の1972年年末からだ。今年のソウル市の予算は過去初めて40兆ウォンを超えた。「ソウル市長は国防を除いたすべての行政を経験できる」という言葉は理由もなく出てきたのではない。
2人の大統領と2人の首相がソウル市長出身だ。第2代ソウル市長を務めた尹ボ善(ユン・ボソン)と第32代ソウル市長を務めた李明博(イ・ミョンバク)は市長職を終えて大統領に上がった。第8代市長の許政(ホ・ジョン)と第22代市長の高建(コ・ゴン)は首相を歴任した。官選と民選の市長を両方務めたのは行政の達人と呼ばれた高建が唯一だ。