韓経:「作るほど損害、これ以上は耐えられない」…韓国中小企業襲った「原材料ショック」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.03.19 10:07
忠清北道(チュンチョンブクド)の電線メーカーは今月に入って受注活動を全面中断した。核心素材の銅の価格が急騰し、売れば売るほど損失が生じるためだ。電線工場は一時稼働中断時の再稼働コストが大きいため、通常24時間稼働させるが、この会社は週末の稼働を停止し、夜間シフトもなくした。
原油をはじめ、銅、鉄などの主要原材料の価格が次々と高騰し、中小製造企業6万7000社の現場に大きな打撃を与えている。
電線の核心素材の銅の価格は3月時点で1トン当たり9000ドル(約97万9600円)台で、前年同月(5000ドル台)比80%ほど上昇した。電線メーカーの工場稼働率は昨年80%からことしに入って50%水準に落ち込んだ。新型コロナによる不況の中、材料価格上昇分を価格に反映することが困難で、工場の稼動を最小限に減らしているためだ。韓国電線工業協同組合のホン・ソンギュ理事長は、「銅の価格が1週間で1トン当たり500ドルずつ急変するのに、製品を出荷できる会社があるだろうか」とし、「多くの中小企業は赤字転換が避けられない状況だ」と述べた。