【コラム】赤信号が灯った雇用状況板=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.03.10 10:35
春がはっきりと感じられるが就職市場は依然として酷寒だ。企業の採用公告を冬の間待ったが予定された日程すら相次いで延期されている。韓国経済研究院は500大企業のうち64%が上半期の採用計画がないか計画を立てられないでいるという調査結果を出した。就職寒波は少なくとも上半期中には緩和されにくそうだ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領もやはり最近の雇用市場の状況を「厳重」で「非常な対策」が必要だと診断した。だが政府と自治体、公共機関が乗り出して90万件の雇用を作れという文大統領の非常対策を見てからは就職寒波がさらに長引かないか不安になる。
文在寅政権はすでにこの4年間で雇用事業に80兆ウォン以上を投じた。公共機関体験型インターン、山火事・伝統市場火災監視員、国立大学エネルギー節約コンパニオンなどがこれまで数千件ずつ作った6カ月間あるいは1年間の雇用だ。そのたびに雇用指標はそっと改善されたかも知れないがいまは80兆ウォンも、その数万件の雇用も、姿が見えない。ところがそんな雇用90万件をまた作るというから就職市場の春は見通しが暗くなるとみられる。