<Mr.ミリタリー>北朝鮮軍のわき腹刺す韓国軽空母…挑発抑制と同盟強化の手段(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.02.26 13:41
◆北、軽空母を意識して後方に機械化部隊残留
軽空母が独島(トクド)艦など大型輸送艦と一緒に展開する大規模上陸作戦は北朝鮮軍には致命的だ。軽空母は艦載機で上陸作戦を支援射撃でき、上陸機動ヘリコプター24機を載せて直接上陸作戦を行うこともできる。上陸作戦で北朝鮮後方に橋頭堡が用意されれば北朝鮮軍は混乱に陥る。したがって北朝鮮は相当な戦闘機と地上軍を後方に残しておくほかはない。それだけ北朝鮮軍の攻撃力は弱くなる。特に軽空母から発進したF35Bと上陸ヘリコプターによる斬首作戦と指揮部バンカー打撃は北朝鮮軍を麻ひさせることができる。北朝鮮の核兵器使用決定を遅延させたり、いっそできないようにしたりすることもできる。このような負担からか、北朝鮮宣伝媒体「わが民族同士」は23日、軽空母の推進を大体的に非難した。
軽空母のもう一つの重要な機能は韓米同盟強化だ。バイデン大統領は中国の強圧的な膨張戦略に全面的に対応している。バイデン大統領は7日、CBSに出演して「中国と(武力)衝突までではないが極限競争を行うだろう」と話した。中国は東・南シナ海の掌握を狙っていて、米国は日本・オーストラリア・インドと連帯(QUAD)して対処している。最近では英国・フランスまで南シナ海に艦艇を派遣して合流するとした。共産主義の膨張により自由民主国家の連帯が拡大する傾向だ。このような雰囲気の中にバイデン大統領は19日、ミュンヘン安保会議のビデオ演説で「われわれのパートナーシップは民主的価値にルーツがある」とし「(同盟)それは取引ではない」とした。韓米同盟も取引でなく民主的価値に対する信頼同盟という意味だ。信頼同盟は互いの犠牲が必要だ。