韓国政府、ロシアのワクチン導入を検討…接種第1号はファイザーでないアストラゼネカの可能性
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.02.09 08:10
防疫当局がロシアの「スプートニクV」新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)ワクチンの導入を検討するという公式立場を初めて明らかにした。ワクチン導入の不確実性が高まっているという判断からだ。このような中で、韓国初めての導入ワクチンと知らされたファイザーの製品導入が遅れ、アストラゼネカのワクチンが今月24日慶北安東(キョンブク・アンドン)のSKバイオサイエンス工場で初めて出荷されて国内接種を始める。韓国第1号ワクチンがファイザーからアストラゼネカ ワクチンに変わる可能性が大きくなった。
チョン・ウンギョン疾病管理庁長は8日「市民参加型特別ブリーフィング」でロシアのスプートニクVワクチンの導入に関連した質問を受け、「(新型肺炎ワクチンは)変異種とか供給イシューこのような不確実性がある」として「このため、追加ワクチンに対する確保の必要性などを引き続き検討していく予定」と答えた。チョン庁長は「色々な可能性を開けてすべてのワクチンを候補に置くという意味」として「具体的に契約などの部分が検討されているわけではない」と付け加えた。
政府がロシアのワクチンを検討のテーブルにのせた理由は新型肺炎の変異種ウイルスのためだ。南アフリカ共和国が最近アストラゼネカのワクチンの変異種に対する有効性が大きくないという理由で接種を見送った。また、ワクチンを世界各国で共同購入して分配する国際的枠組み「コバックスファシリティ(COVAX Facility)」が国内供給することになっていたファイザーのワクチン導入が遅れるなど物量供給の不確実性が依然として残っている。欧州などでのワクチンの品薄現象と自国中心主義が不確実性を高めている。