米中覇権激突の中「半導体大戦」火が付く…韓国、中国の追撃に備えなくては
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2021.01.31 09:58
新年早々から世界の「半導体戦争」が火を吹いている。世界のファウンドリー市場1位である台湾のTSMCは快走している。インテルやクアルコムなどが米国の「半導体同盟」であるTSMCに注文を集めているためだ。米国が昨年中国最大のファウンドリーであるSMICへの先端半導体装備と技術の輸出を禁止し利益を得ているのだ。メモリー半導体が主力であるサムスン電子もこの隊列から遅れを取らないよう米オースティン工場の新増設を検討しているという外信報道が出ている。これと違い半導体設計で強者のクアルコムは中国への輸出の道が閉ざされ苦戦している。
半導体市場のこうした新たな様相は米中覇権戦争から始まった。米中衝突の本質は第4次産業革命時代の次世代技術戦争で、現在の激戦地が半導体である。1980年代に日本の半導体業界を力で押さえ付けた米国は未来の脅威になる中国の「半導体崛起」の芽を断とうと制裁を継続している。こうした圧力はバイデン政権でも変わらない見通しだ。ソウル大学半導体共同研究所のイ・ジョンホ所長は「半導体は第4次産業革命を牽引する中枢。(米中戦争発の)半導体産業再編過程で覇権を占めるための神経戦がさらに激しくなるだろう」と予想した。