菅義偉首相が２９日、「日本は計画通り今年の夏に東京オリンピック（五輪）を開催する」と明らかにした。

ロイター・ＡＦＰ通信によると、菅首相はこの日、オンラインで開催された世界経済フォーラム（ＷＥＦ）ダボスアジェンダに参加し、「人類がコロナに打ち勝った証として、そして世界の団結の象徴として、世界中に希望と勇気を届けることができる大会を実現する決意」と明らかにした。続いて「国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）のバッハ会長と緊密に協力し、安全な大会を実現する。準備は着実に進行している」と伝えた。

一方、菅首相は講演後の質疑で、日米同盟は外交・安全保障の基軸であり、欧州、オーストラリア、インド、ＡＳＥＡＮ（東南アジア諸国連合）と連携し、中国、ロシアとも「安定的関係」を構築すると明らかにしたと、共同通信は報じた。

◆東京五輪組織委会長「無観客はしたくないがシミュレーション中」

前日、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は五輪の無観客開催も選択肢の一つとして検討しているという趣旨の発言をした。

森会長はＩＯＣのバッハ会長とテレビ会議をした後の記者会見で、今年春までに決めることにした観客数と海外からの観客の受け入れについて「（無観客は）基本的にしたくないが、それも考えないとシミュレーションにならない」と明らかにした。今年７月に予定通り東京五輪を開催するという立場を維持している日本政府は▼観客上限なし▼観客５０％削減▼無観客－－の３つの案を想定していると、日本メディアが最近報じた。