【コラム】事実上世界1位の韓国の家計負債比率
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.07 10:38
韓国の不名誉な「世界最高」の目録がもうひとつ増えた。昨年9月基準で1941兆ウォンに達した家計負債の話だ。国内総生産(GDP)比の割合は101.1%まで上がった。100%を超えたのは今回が初めてだ。1年前より16.5ポイント上昇した。国全体が1年間に稼いだ金額をすべて合わせても家計が借りた金額をまかなえなくなったという意味だ。
世界的に比較しても圧倒的だ。数値には細かい違いが生じるが、国際金融協会(IIF)の調査でも韓国の100.6%は世界平均の65.3%を大きく上回る。消費が貯蓄より多い過剰消費で有名な米国の81.2%よりも高い。比較対象34カ国の中ではレバノンの116.4%に続き2位だ。レバノンは昨年8月のベイルートの港湾爆発でGDPの30%ほどが減少した特殊状況である点を考慮すれば事実上韓国が世界1位ということだ。
負債の規模も問題だが質が良くない。借りたお金で消費したり事業に投資するよりも、不動産や株式への投資を増やすためだ。文在寅(ムン・ジェイン)政権の不動産政策失敗の影響が大きい。