【コラム】暗澹とした2021年の北朝鮮の運命
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.01.03 11:48
1月を意味する英語「January」はローマの神ヤヌス(Janus)に由来する。ヤヌスは2つの顔を持つ神だ。後頭部にある顔は過去を眺め前の顔は未来に向かう。きょうはそのように新年を迎えてみよう。
2020年は北朝鮮に厳しい1年だった。経済は対北朝鮮制裁、洪水、台風、新型コロナウイルスによる封鎖で大きな打撃を受けた。国連報告によると北朝鮮はすでに5月から食糧をはじめとする物資と資源の不足に苦しめられ、10月10日には金正恩(キム・ジョンウン)委員長が人民の苦難に対し涙まで見せて謝った。その後北朝鮮メディアはジャガイモ収穫を絶賛し始めた。これはコメ不足の深刻性を暗示する。1~11月の対中輸入は前年比79%、対中輸出は76%減少した。政治的状況も危険だった。金委員長のトランプ大統領との親交は全く役に立たなかった。政権首脳部が混乱を経ていることを示す兆候が何回も捉えられた。