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【時論】北核交渉よりさらに重要な実存的危険

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.20 11:44
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米国国防省傘下陸軍部は北朝鮮が核兵器20~60個を保有していて毎年6個を追加することができるという内容を「北朝鮮戦術」報告書を通じて明らかにした。さらに、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の初めての試験に成功して3年が経ったので北核問題を根本的に考え直す時になった。

北核は交渉で解決できる段階を越した。非核化の非現実的な希望が安保の弱化につながる厳重な事態に注目する必要がある。韓国は国のエネルギーを効果的なところに集中することに失敗している。北朝鮮は核を廃棄する意向がない。北朝鮮指導者の目でみると、米国に対抗している国のうち核国家である中国とロシアを除けばいずれも米国の圧迫に苦しめられている。リビアとイラクはすでに廃墟と化し、イランも似たような道に向かっている。北朝鮮は非核化で対米関係を改善しようとするのではなく、核を完成することで対米関係を転換しようとすることだ。

 
ということから、核をほとんど完成した2018年初め、とりあえず交渉に出た。北朝鮮が言う核交渉は「部分的な非核化」を通じて経済的活路を見出すと同時に米国の対北朝鮮敵対政策を変化させることだ。北朝鮮は過去30年間「北朝鮮の不可逆な完全な非核化」に一度も応じたことがない。米国の対北朝鮮敵対視政策の放棄が問題解決の出発点だと北朝鮮は一貫して主張してきた。

しかし、世襲独裁体制をもつ「不良国家」に米国が友好的に政策を転じる可能性はない。北朝鮮指導部もそのような無駄な希望にこだわるほど愚かでない。

米国は対北朝鮮敵対政策を変えないだろうし、したがって北朝鮮の核武装は続くはずだといった点を中国もよく承知している。中国政府が北核問題の「解決」よりは「管理」に舵を切ったのも久しい。中国に北核は北東アジア政治学で重要な一つの変数であるだけだ。

4年ごとに大統領選挙を行う米国は最近までも大きなムチと大きなアメを効果的に駆使すれば北朝鮮の非核化を実現できるという希望を捨てなかった。米国大統領が直接北朝鮮の指導者と3回も会談した。だが、今は北核交渉は問題解決策というよりは政治的レトリックの意味合いが強い。北朝鮮が核兵器を保有しても米国は北朝鮮を核国家として認められず、軍事力で非核化させるとも言えない。北朝鮮との核交渉の可能性を開けておくこと以外に他の政治的代案があまりない。

米国で北核問題は北朝鮮自体が変化してこそやっと解決できるという評価が大勢だ。結局、米国は対北朝鮮制裁を維持して北朝鮮を変化させる方向に動くだろう。その成功の可否は相当部分米中関係にかかっている。

それでは、韓国にとって最も重要な事実は何だろうか。北朝鮮は米国本土を狙った核を完成することで米国に踏み込もうとするわけではない。北朝鮮の内部を固めて、ひいては韓国掌握を試みる時、米国が軍事的に介入できないようにするという狙いだ。いわゆる「対米抑止力」だ。

北朝鮮はいつか韓国の政治・社会的混乱が深刻化する時、通常兵器、特殊部隊、工作員だけでも韓国を掌握することができると考えている。北朝鮮が核を使えばまもなく滅びる。

核を完成した北朝鮮が核を使わずに韓国を掌握しようとする時、どのようなことが起きるだろうか。北朝鮮の深刻な経済難、韓国の破壊的な国論分裂、韓米同盟の瓦解という3つが重なる瞬間が最も危険だ。韓国政府はこのような実存的危険を肝に銘じて徹底的に備えなければならない。中長期的には米国とともに北朝鮮の変化を誘導する方向に国家的な努力を注ぐべきだ。

金正恩(キム・ジョンウン)委員長が対話の余地をどれくらい残したのか、年内核交渉の首脳会談が開かれるかは重要なことでない。今、韓国政府と国民はそれよりさらに重要なことに集中する必要がある。

ファン・ジュングク/翰林(ハンリム)大学客員教授・元外交部韓半島平和交渉本部長

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