【コラム】あの年の夏のように…崖っぷちの北朝鮮「主体経済」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.27 14:38
◆統一部と国家情報院、歩調に乱れ
このように尋常でない北朝鮮内部の状況変化に韓国政府当局がどれほど機敏に動いて方策を準備しているかは疑問だ。触手の役割をすべき国家情報機関は「委任統治」カードを取り出して批判を受けた。「政治九段」と呼ばれた朴智元(パク・ジウォン)国家情報院長は国会情報委で報告する席で、金正恩委員長が妹の金与正(キム・ヨジョン)労働党組織指導部第1副部長に権限の一部を委任した状況だと明らかにした。北朝鮮国営メディアが金与正第1副部長の最近の談話や立場発表などに「委任により」という表現を使った点に過度に注目し、「委任統治」という言葉が招く波紋を深く考慮しなかった。情報委員の口を通じて金正恩委員長の権力異常兆候や健康・後継問題にまで拡大すると収拾に動いたが、覆水盆に返らずだった。