金与正の7・10談話で見る北朝鮮の本心
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.07.21 12:07
北朝鮮の金与正(キム・ヨジョン)労働党第1副部長の談話は最近のどんな北朝鮮の発表よりも懸案に対する北朝鮮の意中を把握するのに有用だ。談話というより意識の流れ技法で記述された随筆のようなこの文で金与正と北朝鮮指導部の本心を読みとれる。
まず、談話の随所に金正恩(キム・ジョンウン)委員長とトランプ大統領の関係が強調されている。金与正副部長は北朝鮮がまだ挑発していない背景に、首脳同士の特別な関係があるとした。また「トランプ大統領の活動で必ずよい成果があることを祈願する」という金正恩のあいさつの言葉を伝えた。いまトランプ大統領が選挙活動をしているため、このあいさつは再選祈願と違わない。トランプ大統領に対する北朝鮮の期待がにじみ出る。しかし金与正副部長は、米国は北朝鮮を敵視するようになっており、トランプ大統領との関係だけを信じて核計画を調整してはならないとした。金与正副部長がバッドコップ(悪い警官)の役割をするかのように聞こえる。