韓国の丁世均（チョン・セギュン）首相が２９日、ソウル東部拘置所で新型コロナの大規模集団感染が発生したことに関連、「政府が直接管理する矯正施設で大規模な集団感染が発生したことについて中央災難安全対策本部長として申し訳ない」と述べた。

鄭首相はこの日午前、政府ソウル庁舎で開かれた新型コロナ対応中央災難安全対策本部会議で「昨日、ソウル東部拘置所で２３３人の感染者が追加で確認され、感染者は計７５７人になった」とし、このように陳謝した。続いて「収容者が大半であり、地域社会への伝播の可能性は低いが、全数検査が進めば感染者はさらに増える可能性がある」と伝えた。

鄭首相は「法務部と防疫当局はこれ以上の発生がないよう非常防疫措置に総力を挙げ、再発防止対策も用意してほしい」と指示した。

また鄭首相は韓国国内でも英国発のウイルス変異種が確認されたという点に言及しながら「伝播力がはるかに強いという変異種が国内に流入して広がれば、我々の防疫体系に大きな負担として作用する」と述べ、防疫当局に「検疫システムをもう一度綿密に点検して補完し、危険国から変異種が流入しないよう徹底的に対応してほしい」と注文した。