韓国クルーズ専門家「新型コロナ、感染者が船から降りれば日本の感染者」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.02.10 09:18
10日現在で22日目だ。3600人余りがまだ船から降りられないでいる。船に乗った日は先月20日。本来なら今月3日に船から降りるはずだった。予定された日から1週間も過ぎた。船に閉じ込められた乗客の恐怖は計り知れない。同船を見つめる世界の視線も不安一色だ。クルーズ専門家に現状況を聞いてみた。元アジア・クルーズ・リーダーズ・ネットワーク(ACLN)の事務総長であり、現済州(チェジュ)国際コンベンションセンター代表理事のキム・ウイグン氏(52)が前代未聞のこの事態を診断した。キム氏は「クルーズ感染者が日本感染者ではないという日本の主張は理解することはできない」と話した(※次の説明は中央日報の取材を総合した内容)。
--概念から整理しよう。プリンセス・クルーズとは何で、またダイヤモンド・プリンセスとは何か。
「新型コロナ感染者が発生したのが『プリンセス・クルーズ』というクルーズ会社の、『ダイヤモンド・プリンセス』というクルーズ船だ。プリンセス・クルーズは英国と米国の合作会社で、1965年に初めて出港した。一時は世界3大クルーズ会社として知られていたが、米国のカーニバル・クルーズ・グループに合併された。カーニバル・グループは現在、ロイヤル・カリビアン・クルーズとともに世界のクルーズ市場を二分している。プリンセス・クルーズは歴史のあるクルーズ会社だ。1977年、米国のテレビ番組『ラブ・ボート(THE LOVE BOAT)』に登場したクルーズが同社の『パシフィック・プリンセス』だった。その時は超豪華遊覧船だったが、今はこの船よりも3倍以上規模が大きい船も多い(※プリンセス・クルーズは現在、6大陸・約330カ所の港に立ち寄るおよそ150点の商品を運営している。韓国で海外クルーズ会社のクルーズ商品を利用する方法は2種類ある。海外クルーズ会社の韓国事務所やクルーズ商品を代わりに販売する国内旅行会社に予約する。たとえば、ロッテ観光がコスタークルーズの商品を販売している。ロッテ観光クルーズを知っている韓国人は多いが、コスタークルーズを知らない人がいるためだ)」