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【コラム】遅れを取る新型コロナワクチン開発、韓国の選択は

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.12.14 12:03
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救世主が現れたようだ。先月中旬に世界の株式市場に再び火がついた。米韓日などの株価が過去最高値を突破した。主人公は新型コロナウイルスワクチンの開発。米国のファイザーとモデルナ、欧州のアストラゼネカなどが相次いでワクチン開発に成功したと発表した。70~95%の効果を現わし、緊急使用承認を経て英国では8日に一般人を対象にした接種が始まった。米国とカナダでも一般向けの接種が近く始まる計画だ。ワクチンへの拒否感をなくすため米元大統領のオバマ、ブッシュ、クリントンの各氏と英国のハンコック保健相長官が生中継のテレビカメラの前で腕をまくる意向も示した。

心配する見方もある。あまりにも状況が急なためワクチンを開発して副作用はないのか確認する時間が十分でなかったためだ。新型コロナウイルスワクチンは本当にクリスマスシーズンに訪ねてきたサンタクロースだろうか。

 
◇パンデミックでワクチン開発誘引生じる

コロナウイルスはインフルエンザウイルスと違い表面に王冠のような突起(スパイク)がある形が特徴だ。風邪の患者の可検物からコロナウイルスを初めて分離したのは1965年だった。コロナウイルスが有名になったのは2002~03年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)と2012年に見つかった中東呼吸器症候群(MERS)を通じてだった。

初めての発見から感染と免疫反応に関する研究が進められた。1985年からの30年間に10人を対象にコロナウイルスの感染を追跡した。その結果、コロナウイルスに感染し体内にできた抗体は6カ月から1年内でなくなり、その後再感染することもあるという事実がわかった。コロナウイルスに対する免疫維持期間はそれほど長くないという意味だ。新型コロナウイルスに対しても同じ推定が可能だ。

ワクチン開発はSARSの時からだった。しかしSARSワクチンは病気そのものが消えたため2015年に開発が中断された。MERSもやはり特定地域で散発的に発生しており持続的なワクチン開発の可能性は小さい。SARSとMERSと比較すると新型コロナウイルスワクチン開発はそれこそ電光石火だ。最初の発病から1年もたたずにすでにワクチンを接種している。これにはいくつかの理由がある。まずSARSとMERSは発生が地域的なのに比べ、新型コロナウイルスは全世界的であるためだ。SARSとMERSの時は欧米の製薬会社がワクチン開発に乗り出す誘引は小さかった。多額の資金を投じて作ってみても損失だけ出す可能性が濃厚だった。

新型コロナウイルス発生初期には大手製薬会社はワクチン開発をためらっていた。中国と隣接する国だけの問題だったためだ。そのうちにあっという間に状況が変わった。全世界に感染が拡大し、今後も数年間繰り返し出没する公算が大きかった。SARSやMERSとは違い確実な市場ができたのだ。これは能力ある製薬会社とベンチャーが全力でワクチン開発に力を入れる誘引になった。

しかしこれだけでワクチンの高速開発を説明するには不十分だ。決定的なことは技術だ。過去のワクチン開発過程はウイルスを選び出し毒性除去処理をするなど労働と時間が多くかかっていた。しかしバイオ技術の発達はこうした過程そのものを変えた。ファイザーとモデルナが開発したワクチンは人体にコロナウイルスの「mRNA」という遺伝物質を入れて新型コロナウイルスのスパイク蛋白質を作らせる。この蛋白質は新型コロナウイルスのような毒性はないが、人体に新型コロナウイルスが侵入した時と同じ生理反応を起こさせ抗体と細胞免疫を作る。

◇再流行でワクチンは持続的に必要

接種を始めたが新型コロナウイルスワクチンはまだ少し不安だ。臨床研究時間がぎりぎりだったためだ。急性副作用がないということは確認したが、多くの患者に対する長期間の観察で確認できるまれな異常反応の有無はチェックできていない。したがって接種をしながらどんなことが起きるか綿密にモニタリングするしかない。接種対象も限定的だ。児童に対する臨床結果がまだ出ておらず子どもには接種できない。結局新型コロナウイルスワクチンは人類に向けたクリスマスプレゼントではあるが、対象が限定的なプレゼントということだ。若干の不安があるのに接種を始めたのは、少なくとも接種を先送りした時よりははるかに多くの人命を救うことができるという確信のためだ。

新型コロナウイルスワクチンの開発で韓国は大きく遅れを取った。韓国の先頭走者は臨床第1~第3相のうち、まだ第1相をようやく完了したか進行中だ。超えなければならない山が多い。しかし他の国がワクチンを開発したからと韓国が開発を止めてはならない。開発を継続すべき必要はあふれている。

まず、ワクチンにより体内にできたコロナウイルス抗体は6カ月~1年後には消える可能性が高い。だが新型コロナウイルスは今後も季節に乗って繰り返し流行する公算が大きい。これに備えるためにもワクチンを生産・接種し続けなければならない。韓国のような後発走者にも十分な市場が開かれるだろうという話だ。また、前で話したように現在のワクチンは完全とは言えない。いつ代替必要性が議論されるかもわからない。その上ファイザーのワクチンはマイナス70度で保管しなければならないなどの弱点がある。より良く便利なワクチンを作れば競争で勝つことができる。

何より重要な点は、いま中断すれば決してワクチン関連技術を蓄積できないという事実だ。韓国がワクチン開発で遅れを取った決定的理由も蓄積の不足だった。新型インフルエンザやMERSが広がった時は関連予算が大きく増え、沈静化すれば縮小された。予算を投じ続ければ国政監査の追及を受けるのにうってつけだ。こうした風土で安定的にワクチン技術を蓄積していくことができるだろうか。一方ではワクチンの価格政策も民間会社が開発をためらわせる理由のひとつだった。インフルエンザワクチンで見るように国が過度に価格抑制に力を入れれば製薬会社の投資金回収は難しいためだ。

ワクチンは国防・食糧とともに「3大安保」の対象のひとつという。国民の命と直結するためだ。ワクチン自給の基盤は技術確保だ。これは1日でできることではない。海外でワクチンが出たからと国内開発を止めれば、ワクチン安保とワクチン自給は永遠に遠ざかりかねない。ワクチン技術にも「蓄積の時間」が必要だ。新型コロナウイルスワクチン開発過程を通じ韓国のワクチン科学と産業界は蓄積の時間の中を1歩ずつ歩んでいる。

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