【時視各角】「ワクチン事前注文は急ぎでない」という詭弁=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.24 16:01
国際通貨基金(IMF)が選定した39の先進国を経済規模でランキングすればG7と韓国・オーストラリア・スペインが10位内に入る。ところがこの10大先進国のうちコロナワクチンを十分に確保していない国が一つある。それは韓国だ。
最近95%程度の免疫効果が表れたというファイザーやモデルナの成功が伝えられ、各国のワクチン確保競争はさらに激しくなった。欧州連合(EU、26カ国)、ラテンアメリカ(20カ国)などの地域共同体と国際機構COVAXのほか、競争に参入した国は米国・英国・日本・オーストラリア・カナダなど27カ国だ。これらの国は64億回分のワクチンを事前に注文し、32億回分の購買オプションまでも確保した。
韓国はどうか。当局は「COVAXを通じて1000万人分、個別企業との別途契約で2000万人分を確保する」と明らかにした。しかし問題は時間だ。COVAXは自力ではワクチンを確保できない後進国のために設立された国際機構だ。富国が分担した費用でワクチンを購入し、来年末までに184カ国の加盟国すべてが人口の20%に接種できるよう予防薬を幅広く分配するというのが目標だ。しかし米国・ロシアのほか、ほとんどすべての国が参加し、加入国全体の人口は72億人を超える。目標期間は来年末だが、20%の14億人分をいつ確保できるかも分からない。ほとんどの国が東奔西走し、すでにワクチンを確保しているのもこのためだ。