韓国統一部長官「北にワクチン分ける」 北朝鮮「なくても暮らせる」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.11.19 14:43
李仁栄(イ・インヨン)統一部長官が北朝鮮に新型コロナウイルス感染症のワクチンと治療薬を分けるなど「防疫協力」を強調した中、北朝鮮が19日、国境封鎖を強化するという考えを改めて明らかにした。
北朝鮮の労働新聞はこの日、「非常防疫事業は党と国家の最大重大事」と題した論説で防疫と国境封鎖を強調した。論説は「いま我々は、なくても暮らせる物資のために国境の外を眺めて子どもたちを殺すのか、それとも持ちこたえながら子どもを生かすのかという運命的な選択の前に立っている」とし「多くの国では悪性伝染病の第2波で防疫状況がさらに悪化している。祖国守護精神で闘争できなければ、祖国と人民の運命が恐ろしい病魔にもてあそばれる」と主張した。
韓国政府の当局者は「北は年初、新型コロナの感染拡大で中国やロシアとの国境を封鎖したのに続き、ウイルスの流入を防ぐため外部支援物品も制限的に受け入れていると把握している」とし「保健・医療システムが劣悪であるため、封鎖政策を強化するようだ」と述べた。