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ウォン高傾向持続、「1ドル=1100ウォンも崩壊か」…韓国輸出企業に相当な負担

ⓒ 中央日報日本語版2020.11.16 12:03
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ウォン高の流れが続き、1ドル=1100ウォンが崩壊するという見通しが出ている。

16日のソウル外国為替市場でドル相場は前取引日より7.90ウォンのウォン高ドル安となる1ドル=1107.70ウォンで取引を開始した。取引時間中の相場としては2018年12月4日の1104.90ウォン以来のドル安水準となる。午前9時59分現在の相場は1ドル=1106.13ウォンまでドル安が進んでいる。

 
今年に入りドル相場は新型コロナウイルス流行初期に1300ウォン近くまで上がったが、米連邦準備制度理事会(FRB)の無制限に近いドル放出によりドル安傾向に転じた。

ウォン高となる理由は大きく3つだ。まずドル安だ。新型コロナウイルスの衝撃に対応するため米国がドルを放出し全般的にドル安傾向となっており、ジョー・バイデン民主党候補が米大統領選挙で当選したことでこうした雰囲気がさらに広がっている。中国の景気回復と米中貿易対立が緩和されるだろうとの見通しから人民元が強くなっているのもまた別の理由だ。また、需給の側面から見ると韓国が引き続き貿易黒字を出しており、外国人の危険資産選好現象に株式買い越しが続いているという点もドルを引き下げる要因だ。

韓国銀行は「ドル安と人民元高が続く中で相対的に良好な経済指標(成長率、経常収支黒字)にともなう景気回復に対する期待感から対ウォンでドル安となる傾向が続いている」と明らかにした。現代車証券アナリストのオ・チャンソプ氏は「今年だけでドル相場が1300ウォンから1050ウォンまで大きく落ち込んだ状況で、ドル安サイクルが数カ月ぶりに動いた。輸出企業には非常に負担となり、結局こうした部分は景気回復にも問題として作用しかねないため政府が注視する必要がある」と話した。

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