「怪物」ICBMを前に出して「和解」を話した金正恩委員長
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.10.12 10:24
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が10日、労働党創建75周年を記念する深夜の軍事パレードで「愛する南側同胞」と述べながら新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)を公開した。対南融和メッセージを伝えながら、同時に北朝鮮の対米・対南核武力増強を誇示した。金委員長は演説で国際社会の新型コロナ撲滅を期待した後、「愛する南側の同胞にも温かいこの心を伝え、一日も早くこの保健危機が克服され、南北がまた手を取り合う日が訪れることを祈る」と述べた。これは2019年2月に米朝ハノイ首脳会談が決裂して以降、青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)を激しく非難してきた態度とは違う。
このような発言をしながら北朝鮮が見せたのは北朝鮮の武器の世代交代だった。北朝鮮朝鮮中央テレビや労働新聞が伝えた軍事パレード場面によると、新型ICBMは従来の火星15型(射程距離1万3000キロ、弾頭重量1トン)と比較して直径と長さが大きくなり、射程距離が伸び、弾頭重量も増えたと分析される。ミサイルを搭載して移動する発射台(TEL)の車輪数も9軸(18個)から11軸(22個)に増えた。米国の北朝鮮専門メディア「38ノース」は今回公開されたICBMを火星15型と比較し、「長さは4-4.5メートル、直径は0.5メートルほど大きい火星16型と推定される」とし「移動式ICBMでは世界で最も大きいサイズ」と分析した。