「慰安婦被害者憩いの場所長の自殺調査しなかった」…尹美香「見逃し」捜査が問題に
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.09.15 09:30
韓国では14日、市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」の会計不正をめぐる検察の捜査結果が発表された。これに対し、野党や疑惑を提起した市民団体は一斉に「見逃し捜査」だとして批判した。野党で正義連の告発をこれまで主導してきた「国民の力」郭尚道(クァク・サンド)議員は、「提起された疑惑の半分も捜査が行われなかった」とし「特に与党の負担を軽減するために発表時点を決めたのではないか」と声を高めた。検察が4カ月間行ってきた捜査結果を発表した14日は、折しも息子の軍服務特恵疑惑を受けている秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官が対政府質問を受けた日だったためだ。これについて西部地検広報官は「捜査が終了したことを受けて結果を発表しただけで、政治的な意味合いは全くなかった」と明らかにした。
まず、検察の捜査結果で、正義連に対する告発内容のうち相当数が抜けていると指摘されている。郭氏はこの日、報道資料を通じて「告発した内容のうち相当数が捜査されていない」と話した。具体的には、2012年3月12日女性家族部から正義連が支給された補助金5億ウォン(約4500万円)などに対する言及が一つもなく、尹氏側が購入した不動産(競売物除外)に対する資金の出処も調査しなかったという。尹氏を拘束しないで不拘束起訴に処したことについても「見逃しだ」というのが郭氏の指摘だ。