ＨＤＣ現代産業開発のアシアナ航空買収が結局、白紙になった。アシアナ航空は基幹産業安定基金の支援を受け、債権団の管理体制に入ると見通しだ。

債権団によると、アシアナ航空の大株主の錦湖（クムホ）産業は来週初め、ＨＤＣ現代産業開発に取引終結を公式通知するという。昨年１２月にＨＤＣ現代産業開発と株式売買契約（ＳＰＡ）を締結してから９カ月目だ。

産業銀行の李東杰（イ・ドンゴル）会長は先月２６日、ＨＤＣグループの鄭夢奎（チョン・モンギュ）会長に会い、売却価格を最大１兆ウォン（約８９０億円）ほど引き下げると提案した。そして今月初めまでに買収するかどうか確答するよう要求したが、ＨＤＣ現代産業開発は先に再現地調査をする必要があるという従来の立場を維持した。

債権団の関係者は「ＨＤＣ現代産業開発に買収の意志がないという結論を出した」とし「取引終結手続きと同時に、売却白紙によるプランＢ（代案）を開始する」と明らかにした。

アシアナ航空は来週、最大２兆ウォンほどの基幹産業安定基金を申請する計画だ。債権団はアシアナ航空を産業銀行主導の管理体制に編入した後、市場状況を眺めながら再売却する方針だ。