工場の4割が稼働停止、韓国産業団地の嘆き
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.28 09:58
仁川(インチョン)広域市南洞(ナムドン)国家産業団地でプラスチック製品を生産していた中小企業イリャは6月25日に廃業した。1978年、ソウル九老(クロ)区で創業してから43年の同社は、LGエレクトロニクスの携帯電話の部品を10年以上納品し、一時は年間売上700億ウォンを上げもしたが、昨年から続いた生産急減に新型コロナが重なり、生産を放棄した。イリャのカン・ジョンフン代表は「会社の持続可能な成長のために孤軍奮闘したが、主要発注先の受注が減り続け、どうしようもなかった」と述べた。このような工場が続々生じ、ことし6月の仁川南洞公団の稼働率は57%で、昨年6月(61.6%)と比べて4.6%ポイント低下した。
韓国製造業の心臓である国家産業団地が新型コロナの直撃に苦しんでいる。韓国産業団地公団によると、6月の全国29カ国の産業団地の平均稼働率は72.8%を記録した。78.9%を記録した1月と比べて6.1%ポイント減少した。それだけ工場が動いていないという意味だ。業界と専門家は70%を割ることを国内産業のサプライチェーンに危機が生じるマジノ線とみている。
国内最大の国産業団地の始華半月(シファ・パンウォル)工業団地で売りに出した工場敷地などを案内するプラカードが少なからず見受けられる。倉庫からマンション型工場まで物件の種類は多様だ。始華公団物件を扱うある不動産仲介業者は「新型コロナで工場の稼動を停止したところが多く、空室率が高まった」とし「新型コロナ物件は3~4月頃に多く出たが、最近では購入者がいないため、物件は完全に動かない状態」と述べた。