金融・実体経済ともに危険、韓国経済「五面楚歌」に陥った
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.03.16 08:30
月曜日、木曜日そして金曜日。1週間のうち実に3回のブラックデーが韓国の金融市場を強打した。2020年の新年を迎えた時、小さなウイルスひとつが世界経済を揺るがすだろうという予想はなかった。だが「大丈夫だろう」→「まさか」→「しまった」までわずか3カ月もかからなかった。不安な投資家が資産の現金化に出て金融システムが揺れ動き、感染への懸念から実体経済まで事実上その機能を止めた。経済危機の影がちらつく。韓国が置かれた状況、対処余力などを考慮すると影響は小さくないものとみられる。
(1)世界的危機に拡散=韓国が経験した数回の経済危機を振り返ると現在と違いがある。1987年のブラックマンデーは米国と欧州の金融市場に大きな衝撃を与えた。だが資本市場開放(1998年)が遅れた韓国は当時特別な影響を受けなかった。反対に1998年の通貨危機はアジア中心の危機だった。韓国国内の不十分な金融システムが出発点で、韓国では大きな影響を受けたが米国など西欧経済は大きく揺らがなかった。2008年の金融危機は世界的に影響が大きかった。ただ、国別、大陸別で強さに差があった。韓国は比較的影響をあまり受けず、回復も速かった。