【コラム】応答のない北朝鮮借款8000万ドルの通知文=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.08.05 14:25
現政権が掲げた代表的な北朝鮮事業の中の一つが南北鉄道・道路の連結と現代化だ。金大中(キム・デジュン)政府の時から検討・推進された構想だ。ところが今度は事業規模が歴代級だ。南北が合意した調査対象である開城(ケソン)-新義州(シンウィジュ)(400キロキロメートル)、金剛山(クムガンサン)-豆満江(トゥマンガン)(800キロメートル)の北朝鮮鉄道区間が1200キロメートルに達する。これは京釜(キョンブ)線鉄道長さ(440キロ余り)の3倍ほどだ。匿名を求めた南北交通・物流専門家は「1200キロにもなる大規模な区間なのに枕木を交替する程度なのか、高速鉄道を作ろうというのか、南北間に決まったものがなく、どの程度にするのかに対する国民的合意もない」と指摘した。2018年南北共同調査の結果、北朝鮮鉄道は一部区間は時速15キロ〔開城-沙里院(サリウォン)〕にすぎないほど劣悪だった。これは42.195kmを2時間以内に走破するマラソン優勝者よりも遅いスピードだ。
また巨額の予算を入れてなんとか南北鉄道・道路を連結して現代化するとしても、米国と国際社会の北朝鮮制裁が継続している限り列車の通らない鉄道、車のない道路になるのは目に見えている。また他の場合もある。北朝鮮資源に精通した別の専門家は「南北鉄道をつなげて北朝鮮鉄道まで補修したが、対外状況や南北関係の悪化で北朝鮮が鉄道を閉ざせば中国にとっていいことだけをする格好になる」と警告した。韓国の金を使って北朝鮮の鉄道を修復したが、結果的には南はのけものにされ、中朝鉄道物流の拡大だけを指を加えてみているだけになるということだ。