【コラム】トランプ大統領は韓国を捨てて北朝鮮と同盟を結ぶのか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.09.12 13:03
韓国が韓米同盟を維持しながら中国とも同盟を結ぶというのは童話の中のような話に聞こえる。しかし中国の習近平主席が諮問する現実主義学派群の代表的人物、閻学通・精華大国際関係学院長は2013年に出した著書『歴史の慣性』(韓国語版は『世界史不変の法則』)で韓中同盟論を初めて主張した。2012年に閻学通氏が書記長を務める世界平和フォーラム第1回大会を開いた際、当時副主席だった習近平主席が出席したのは偶然でない。
閻氏は韓半島(朝鮮半島)の王朝が中国の2つの王朝と同時に同盟を結ぶ両端外交をした前例があると主張した。私は当時、閻氏にメールで韓半島王朝の両端外交の前例を挙げてほしい追及した。閻氏は高麗が遼・北宋と同盟を結び、その後は朝鮮が後金・明と同盟関係を結んだという返答を送ってきた。高麗と遼・北宋、朝鮮と後金・明の関係を現代的な意味の同盟関係、すなわち両端外交と言えるかどうかは学者間の、特に韓中学者間の学術的論争テーマだ。閻氏は2023年になれば超強大国の米国を中心にした一超多極体制が解体され、米国と中国の両国による両極体制に変わると予想している。閻氏は両体制間の競争の勝敗はどちらが同盟国を多く確保するかによって決まると予想している。ところが米国は42の同盟国を持つが、中国の実質的な同盟国は北朝鮮程度だ。