【コラム】韓国映画「マルモイ」日本で公開され話題…改めて知った「朝鮮語抹殺」の痕跡(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2020.07.12 12:39
映画『友へ チング』でチャン・ドンゴンがユ・オソンに言った名セリフ「おれがお前のシダバリか」の「シダバリ」(使いっ走り)も日本語と考える韓国の人が多いが、事実日本では使わない言葉だ。部下を意味する言葉という。「シダ」は下という意味の日本語だろう。「バリ」はさまざまな説があるが、軍人を「軍バリ」という時のように若干おとしめる感じの「バリ」のようだ。
日本語だが韓国で別の意味で使われる場合もある。例えば韓国の新聞社や出版社などで使う「ヤマ」という言葉。日本では山という意だ。ところが韓国では核心主題という意味で使われる。「記事にもヤマがなければならない」「この記事のヤマは何なの?」という形で使う。日本の新聞社でそのような形で「ヤマ」という言葉を使うのは聞いたことがない。
そんな話を交わしながら刺身と焼酎を楽しんだ。その時馬山(マサン)出身の知人が「ソウルでは飲むのが難しい焼酎がこの店にはある」として注文した焼酎が「舞鶴(ムハク)」という馬山の焼酎だった。瓶には「舞鶴」と漢字で書いてあった。日本人ならば見ればすぐに京都北部の舞鶴という地名が思い浮かぶだろう。そこで私もその瓶を見た瞬間に日本のお酒かと思い喜んだ。馬山出身の知人によると馬山にある舞鶴山から取った名前だという。