【コラム】北朝鮮要員の痛哭、金正恩委員長に向けた文在寅大統領の苦言
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.29 11:32
北朝鮮は外部の世界をあまりにも知らない。それが韓半島(朝鮮半島)現代史の悲劇を招いたアルファでありオメガだ。大韓民国の資産である開城(ケソン)南北共同連絡事務所を爆破し、「南北平和の妖精」金与正(キム・ヨジョン)労働党第1副部長が猛獣に豹変して毒舌爆弾を飛ばしたのは国際規範を無視した悪行だ。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は2018年のシンガポール米朝首脳会談を控え、トランプ大統領との電話会談で「奇跡のような成果を出せるよう韓国国民は祈る」と伝えた。「ネオコン」ボルトン前大統領補佐官は回顧録で通話内容を聴いた印象を「死に近い経験」と表現した。平和主義者の善意はタカ派には嫌悪の対象だった。「事実というものは存在しない。存在するのは解釈だけだ」と言ったニーチェのアフォリズムを痛感する。