【チャイナインサイト】朝鮮戦争70年、中国は韓国にどんな存在か(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.24 15:17
今年は韓国戦争(朝鮮戦争)勃発から70年となる年だ。歴史的に中国は韓半島(朝鮮半島)にさまざまな形で介入してきた。壬辰倭乱(文禄・慶長の役)では「抗倭援朝」を名分に参戦し、韓国戦争では「抗米援朝」を掲げた。米中間の新冷戦時代、中国は韓半島にどのような意味があるのだろうか。小中華と事大主義を前面に出した朝鮮時代の韓中関係が示唆する点を見てみよう。
孔子は天下を周遊していたある日、黄河の東に流れる水を眺めながら考えに耽ていた。弟子の子貢が「なぜ水を眺めているのですか」と問うと、孔子は「水は偉大だ。水は何度も曲がって流れるが、必ず東に流れる。これは人が生きる意志と似ている」(万折也必東似志)と答えた(『荀子』宥坐篇)。孔子は中国の地形が西側が高く東側が低いため、これに従って流れる水の道理を説明しただけだ。ところが孔子を崇慕する儒学者がそこに意味を加えた。朝鮮の儒者は明(1368-1644)が滅亡して中華の脈が途切れる状況で、孔子の教えが東方の朝鮮にだけ残っていると感激しながら、八道各所に「万折必東」を石壁に刻んだ。その中でも宣祖の御筆として忠清北道槐山郡青川面華陽洞(クェサングン・チョンチョンミョン・ファヤンドン)の岩刻を最も立派なものと見なした。