【社説】北朝鮮の軍事合意破棄、堂々と対抗を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.18 10:41
北朝鮮が16日に南北共同連絡事務所を爆破したのに続き、昨日は9・19南北軍事合意を破棄すると宣言した。開城(ケソン)工業団地と金剛山(クムガンサン)観光地区および非武装地帯(DMZ)に軍部隊をまた展開するということだ。また、西海(ソヘ、黄海)での軍事訓練を再開し、対南ビラを散布するための軍事的措置も取ると主張した。これは2000年の6・15南北共同声明以前の緊張状態に戻すという脅迫だ。
北朝鮮側の攻勢はこれだけではない。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の妹・金与正(キム・ヨジョン)労働党第1副部長がまた侮辱的な表現を使って文在寅(ムン・ジェイン)大統領を攻撃した。さらに北側は「ソウル火の海」という表現を使用し、韓国政府が非公開で特使を派遣したいと要請した事実までも明らかにした。こうした行動は過去3年間にわたり積み上げてきた南北間の信頼を崩す無責任なものだ。このように行動すれば、南側が対北朝鮮支援および米朝関係の改善のために動くと金正恩政権は期待しているのかもしれない。しかしこれは完全に錯覚だ。今のように平和を脅かせば、対北朝鮮支援と米朝関係正常化に向けた扉は閉じられるしかない。韓半島(朝鮮半島)の平和のために努力するという金正恩委員長の約束は口先だけという認識が強まる。したがって今からでも北朝鮮は妄動をやめて南側と対話しなければいけない。繁栄は平和を基盤とする。