【社説】「戦時経済」と言いながら企業を締めつけるのはどういうことか=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2020.06.14 13:23
新型コロナウイルスが呼び起こした経済危機の底は見えない。回復傾向を見せるかと思われた国際原油価格と内外の証券市場は新型コロナ第2波の懸念で再び落ち込んだ。韓国政府は今年の成長見通しを0.1%と提示したが、経済協力開発機構(OECD)など内外のほとんどの経済機関はマイナス成長を予測する。輸出も下り坂を歩いており、雇用事情は最悪記録を更新している。
経済危機克服の主体は結局企業だ。だが第21代国会が始まると同時にあふれる企業規制法案を見ると、政府与党が果たしてこうした考えを持っているのか疑問だ。大統領まで言及した「戦時経済」に見合った危機感はまったく見られない。公正経済で国際競争力を引き上げるという名分を掲げたが、こうした時期に企業の足を引っ張ろうという発想の真意が疑われる。177議席の巨大与党の出現という背景がなければ理解し難い。