韓国と「LNG100隻」契約…カタールは「ドック」確保も考慮
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.05 08:56
韓国造船3社がカタールと23兆ウォン(約2兆円)規模のLNG(液化天然ガス)運搬船建造契約を結んだ。国内造船史上、最大の規模だ。20兆ウォンを超える契約金も目を引くが、100隻という数字はそれ自体で圧倒的だ。LNG運搬船(以下、LNG船)100隻の発注を計画したカタールの自信は根拠があるのだろうか。
造船業界によると、国内外で建造されたLNG船は計550隻余り(2018年年末基準)。この基準でみると、カタールが発注を念頭に置いているLNG船100隻はLNG船全体の18%に相当するほど多い。カタール・ペトロリアム(QP)のサード・アルカービ代表が「史上最大規模のLNG船建造プログラム」と説明した理由だ。造船3社が直ちにLNG船の建造を始めたわけではない。カタールと韓国造船3社がLNG船発注を保証するスロット契約を締結したからだ。こうした契約が実現した背景には、ドックを先に確保するというカタールの意志と同時に牽制心理があるという分析だ。実際、カタールは今回の契約を通じてLNG船建造ドックの60%を確保することになった。