【時視各角】米中からのラブコール、ジレンマと祝福の間=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.06.02 14:38
「米中両側からラブコールを受ける状況が決して悩みの種やジレンマにはならない。あえていえばこれは祝福だ」。朴槿恵(パク・クネ)政府中盤の2015年、当時の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官がこのように話し、現実とかけ離れた楽観論に偏っているという批判に苦しめられた。だが、尹長官の言葉自体は間違ったものではないと考える。対処の仕方によっては危機を機会に変えることができるというのは変わりない世の中の道理だ。問題はそのときわれわれが実際にそうできなかったという点だ。
2015年の最も強力かつ執拗なラブコールは習近平中国国家主席が送ってきた天安門招待状だった。同年9月、閲兵式のとき、朴大統領は西側国家首脳では唯一天安門の望楼にのぼり人民解放軍の行進に手を振った。