今後、韓国でマスクを着用していない人はバスやタクシーに乗ることができない。

韓国中央災難安全対策本部は、バス、タクシー、鉄道など輸送従事者や利用客がマスク着用を徹底していない事例を改善するため、こうした内容の「交通分野防疫強化案」を用意したと２５日、明らかにした。

まず政府は、バスやタクシーなど各運送事業者と輸送従事者がマスクを着用していない乗客の乗車を拒否する場合、事業停止や過怠金などの処分を一時的に免除する予定だ。

これに先立ち政府はバスや地下鉄など市民が利用する公共交通に関連し、出発前や到着後、運行終了後など各交通手段の特性に合うよう防疫措置を強化することにしたが、最近は天気が暑くなりマスクを着用しない人が目立つという指摘があった。関連従事者の感染事例も増え、前日基準で輸送従事者の感染事例はバスが９件、タクシーが１２件となった。

政府は乗客が乗る際、運送事業者と輸送従事者が必ずマスクを着用した状態にし、これを履行しなければ各市・道知事が該当地域の交通環境を考慮して改善措置を取る計画だ。乗客もマスクを着用しなければいけない。韓国国土部の関係者は「明日からマスクを着用しない乗客の乗車を制限できるよう措置を取る予定」と説明した。

政府は航空便に対してもマスク着用措置を強化することにした。１８日から一部の航空会社が個別に施行している乗客マスク着用義務化を２７日０時からはすべての航空会社の国際線・国内線に拡大適用する予定だ。

中央災難安全対策本部は「今回の措置で公共交通内の感染病伝播が遮断され、乗客が安心して公共交通を利用できるようになるだろう」とし「各自治体は地域交通環境などを考慮し、関連措置を実行してほしい」と述べた。