相続税のため…韓国文化財30億ウォン台の宝物が初めて競売に
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.05.21 14:34
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澗松・全ヒョン弼(チョン・ヒョンピル)が収集した三国時代・統一新羅時代の金銅仏像2点が27日の競売に登場する。澗松の所蔵品が別の人に渡るのは初めて。今回出品される「金銅菩薩立像」(宝物285号、高さ22.9センチ)。[写真=ケイオークション]
澗松・全ヒョン弼(チョン・ヒョンピル、1906-62)は韓国文化の自尊心だ。日帝強占期に日本に流出するところだった書画・陶磁器・古書など国宝級文化財5000点余りを収集した。全財産を投じて「文化を通じて国の精神を守る」という文化報国を生涯実践した。澗松の精神は子孫にも受け継がれた。澗松が他界した後、長男の全晟雨(チョン・ソンウ)氏(1934-2018)、次男の全暎雨(チョン・ヨンウ)氏(80)、孫のチョン・インゴン氏(49)が3代にわたり澗松所蔵品を管理した。「韓国の美」を大切にしてほしいという澗松の遺志を守った。
その澗松の一家の所蔵品が初めて新しい主人を待つことになった。27日、ソウル江南区新沙洞(カンナムグ・シンサドン)ケイオークションで行われる競売に三国・統一新羅時代の仏像2点が登場する。澗松が文化財管理のために1938年にソウル城北洞(ソンブクトン)に建てた宝華閣(71年に澗松美術館に改称)の開館から82年目にして初めてのことだ。澗松という象徴性を考慮すると、文化界の波紋は小さくない。