最初の開発国が覇権を握る、米・中・EU「ワクチン戦争」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.05.18 11:10
新型コロナウイルス感染症のワクチン開発競争が激しい。米国や中国など主要国がワクチン開発に死活をかけて予算を集中投入する中、国際協調よりも自国優先主義が強まっている。「ワクチン国粋主義」「ワクチン冷戦」という声も出ている。
マイクロソフト(MS)創業者のビル・ゲイツ氏が「新型コロナワクチンは世界的な公共財」として超国家的協力を繰り返し促しているが、各国はこれとは異なる様相を見せている。米国は15日(現地時間)、「超高速作戦」(Operation Warp Speed)というワクチン開発プロジェクトを稼働すると明らかにした。政府・民間製薬会社・軍が合同で進めるプロジェクトだ。個別の製薬会社がそれぞれ臨床試験を進めるのではなく、政府の主導の下、製薬会社が合同で開発にまい進するということだ。ワクチン開発期間を最大限に短縮し、来年1月までに3億人に投与できるワクチンを生産することを目標にしている。