【コラム】北東アジアの安定のために韓国が米中・日中の継ぎ目役果たしてこそ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.23 09:54
冬の間、木の枝にしがみついていた枯れ葉が春風に吹かれて飛んでいき、その後から新しい芽が出てきた。「ウイルス台風」が通過した苦痛の痕にも、人類の命を継続する新芽が育つだろう。苦痛は教訓が従ってこそ肥料になる。全地球的な衛生システムはもちろん、政治・安保・経済などあらゆる分野に教訓を残してほしいと思う。
中国当局が今年1月9日、新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)を公開すると、各国で出入国統制が始まった。中国に続き韓国・日本でも感染者が相次いだ。感染病震源地を中心に、まず地域統制体制を樹立することが必須条件だ。それでも3カ国の間では情報交流とコミュニケーション障害で神経戦にまで広がった。危機に必要な援助をやりとりするのはしばらく後のことだった。
感染病が世界的な大流行に広まる状態で、韓日中だけの地域統制で拡大自体を防ぐことは難しい。しかし、地域統制が適時に作動していれば、疫病の初期拡大を遅らせ、世界の他地域の対応モデルにもなっていたかもしれない。3カ国間の人の移動は年間3000万人に達する。3国協力体系が適時に作動できなかったことは反省すべきことだ。