【コラム】MERS体験しなかった欧米は新型コロナで失敗、強打された韓国は善戦(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.22 11:49
韓国は2003年に重症急性呼吸器症候群(SARS)で呼吸器感染症との戦闘の基礎を作った。2009年に新型インフルエンザで善戦したが2015年の中東呼吸器症候群(MERS)では厳しい失敗を味わった。新型コロナウイルスとの戦闘では宣伝しているとの評価を受けている。これに対し「保健先進国」である米国や欧州は新型コロナウイルスでとても苦戦している。韓国に感染症予防を伝授した国なのに、なぜこのようになったのだろうか。
これらの国の共通点はSARSとMERSを経験していないという点だ。2015年のMERSは中東と韓国で流行した。2015年9月基準でサウジアラビアが1195人の感染者が出て圧倒的1位となった。韓国が186人、アラブ首長国連邦が81人、ヨルダンが25人、カタールが13人などの順だ。21日午前9時基準でサウジの新型コロナウイルス患者は1万484人、韓国は1万683人、アラブ首長国連邦は7265人、ヨルダンは417人、カタールは6015人だ。先進国よりはるかに少ない。オマーンやクウェートなど中東諸国も善戦している。8万人ほどの患者が発生したイランは例外だ。